
























amazarashi
クラウン新車で買ってあげる
2026.6.17 Digital Release
クラウン新車で買ってあげる
嫌々やってたキャッチボール 川釣りだってさ退屈でさ
しょうがないから付き合って セダンの助手席に座って
肩車ごしに見てた花火 あの日の世界は微笑んでた
夏と整髪料の匂い 小さな町に果てない海
実家の塀から飛び出た 木の枝を鋸で切った
母と姉と妹と四人で あんたのベッドも片した
気まずい車内と煙 ラジオと無口な二人 あれは
高校受験の合格発表に 向かう途中
ありがとうなんて言えず 過ぎ去るままに過ぎてく 日々に
行かないでと掴み損ねたこの手を 所在もなく合わせて
運動会ではビリをとって どんどり山でさ 走らされて
野球部はずっとさぼってた そこだけあんたに似なかった
バンドのライブは欠かさず来た 良かったとも言わず 立ち去ってた
スーツは息苦しいから バンドマンになったはずなのに
しょうがないから付き合って セダンの助手席に座って
肩車ごしに見てた花火 あの日の世界は微笑んでた
夏と整髪料の匂い 小さな町に果てない海
実家の塀から飛び出た 木の枝を鋸で切った
母と姉と妹と四人で あんたのベッドも片した
気まずい車内と煙 ラジオと無口な二人 あれは
高校受験の合格発表に 向かう途中
ありがとうなんて言えず 過ぎ去るままに過ぎてく 日々に
行かないでと掴み損ねたこの手を 所在もなく合わせて
運動会ではビリをとって どんどり山でさ 走らされて
野球部はずっとさぼってた そこだけあんたに似なかった
バンドのライブは欠かさず来た 良かったとも言わず 立ち去ってた
スーツは息苦しいから バンドマンになったはずなのに
ネクタイを締められなくて 不甲斐ない気分になったよ
「元気だか?頑張れよ」なんて ステージ4が言わないでよ
煙突吐き出す煙 留まることなく空に 消えた
初夏の青空に淀みない一筋 迷いもなく
思い出だけが残った 実家に母だけ一人 広い
庭の花と木々は覚えてるだろうか 五人で 笑った日々を
クラウン新車で買ってあげる 温泉旅行だって連れてける
きっと僕は褒められたかった よくやったって言って欲しかった
部屋に線香の煙 あんたの孫も上手に 拝む
こればかりは見せたくても見せられない しょうがないよ
枯れた花はよく生きた この庭も大分寂れた だけど
今も目に映るセダンと桜の木 笑っていた 五人が
「元気だか?頑張れよ」なんて ステージ4が言わないでよ
煙突吐き出す煙 留まることなく空に 消えた
初夏の青空に淀みない一筋 迷いもなく
思い出だけが残った 実家に母だけ一人 広い
庭の花と木々は覚えてるだろうか 五人で 笑った日々を
クラウン新車で買ってあげる 温泉旅行だって連れてける
きっと僕は褒められたかった よくやったって言って欲しかった
部屋に線香の煙 あんたの孫も上手に 拝む
こればかりは見せたくても見せられない しょうがないよ
枯れた花はよく生きた この庭も大分寂れた だけど
今も目に映るセダンと桜の木 笑っていた 五人が
「クラウン新車で買ってあげる」は、
amazarashiが“父”という
存在に向けた感情を描いた楽曲。
家族の記憶、車内の沈黙、
言えなかった言葉、過ぎ去った時間。
あたたかさと痛みが同居する感情を、
静かに、しかし強く浮かび上がらせる
作品となっている。
amazarashiが“父”という
存在に向けた感情を描いた楽曲。
家族の記憶、車内の沈黙、
言えなかった言葉、過ぎ去った時間。
あたたかさと痛みが同居する感情を、
静かに、しかし強く浮かび上がらせる
作品となっている。
今回のリリースにあわせて実現した、
amazarashiと漫画家・薄場 圭による
コラボレーション。
薄場 圭による描き下ろしジャケット、
楽曲から着想を得たイラスト、
さらに短編『僕とお父さんについて』と
接続する映像表現を通じて、
「クラウン新車で買ってあげる」に流れる感情を
複数の表現で描き出していく。
amazarashiと漫画家・薄場 圭による
コラボレーション。
薄場 圭による描き下ろしジャケット、
楽曲から着想を得たイラスト、
さらに短編『僕とお父さんについて』と
接続する映像表現を通じて、
「クラウン新車で買ってあげる」に流れる感情を
複数の表現で描き出していく。
秋田ひろむ (amazarashi)
PROFILE
青森県在住の秋田ひろむを中心としたバンド。
日常に降りかかる悲しみや苦しみを雨に例え、「僕らは雨曝(あまざらし)だが、それでも」という想いから名付けられた。「アンチニヒリズム(反虚無主義)」をコンセプトに掲げ、絶望の中にも希望を見出す、辛辣かつ詩的な詞世界と心に深く響く音楽を生み出し続けている。
ライブでは、ステージ前にスクリーンを設置し、タイポグラフィや映像を駆使した独自の演出でその世界観を表現するスタイルを確立している。
日常に降りかかる悲しみや苦しみを雨に例え、「僕らは雨曝(あまざらし)だが、それでも」という想いから名付けられた。「アンチニヒリズム(反虚無主義)」をコンセプトに掲げ、絶望の中にも希望を見出す、辛辣かつ詩的な詞世界と心に深く響く音楽を生み出し続けている。
ライブでは、ステージ前にスクリーンを設置し、タイポグラフィや映像を駆使した独自の演出でその世界観を表現するスタイルを確立している。
Kei Usuba / 薄場 圭
amazarashiが自分の10代中盤に与えた影響は凄まじいものでした。
10代中盤って「自分」を作っている期間だから、つまりamazarashiの音楽は、秋田さんの詩は、言葉は、自分の根っこに深く絡まって、染み込んで、自分の思想とか何やらを形成する大きな一部分になっています。しました。勝手に。
『クラウン新車で買ってあげる』のサンプルを初めて聴かせていただいた時に正直、「この曲のMVやジャケットなどに自分の要素が少しでも入ってしまうのはノイズなのではないか」と思いました。
でも自分が、秋田さんが過去の楽曲に込めた個人的な想いを勝手に血肉にしてきたのも事実で、きっとこのご依頼をいただかずに、一ファンとしてリリースされた後に聴いていても、また秋田さんの個人的な想いに勝手に共感していたんだろうと思います。
秋字、『僕とお父さんについて』の主人公です、の個人的な人生もまた、同じなんだと思います。別々のものとして、でも繋がるのならと思い、秋字の続きを少し描きました。久々に描いたら最初あんま顔が似なくて大変でした。最終的に似ました。
自分は、人の「共感」という能力が好きです。
他人の人生や他人の考えに勝手に自分を重ねて、励まされて、時には何かを教えられて、人生を形成していくなんて、傲慢ではあるけど、感情を持ってしまった僕たちにとって、とても大事な生きる術だと思うからです。
作り話を描くという行為は、実在すらしていない他人を作る行為です。罪悪感なく共感できる対象を作る行為なのかなとも思います。キャラクターにとっては一方的すぎる加害なので申し訳ないかもしれないです。やっぱり。
秋田さんが『僕とお父さんについて』にもし共感してくれたのなら、このコラボをきっかけに、この物語をふと手に取って下さった方々がもし共感してくれたのなら、自分の人生の一部分に重ねてくれたのなら、これほど嬉しいことはないです。 自分の為に描いた物語が誰かにとっても意味を持ち出すとか、棚ぼたにも程があるし、棚ぼたは好きです。
この度はこのような機会を頂けて、本当に感謝しています。
10代中盤って「自分」を作っている期間だから、つまりamazarashiの音楽は、秋田さんの詩は、言葉は、自分の根っこに深く絡まって、染み込んで、自分の思想とか何やらを形成する大きな一部分になっています。しました。勝手に。
『クラウン新車で買ってあげる』のサンプルを初めて聴かせていただいた時に正直、「この曲のMVやジャケットなどに自分の要素が少しでも入ってしまうのはノイズなのではないか」と思いました。
でも自分が、秋田さんが過去の楽曲に込めた個人的な想いを勝手に血肉にしてきたのも事実で、きっとこのご依頼をいただかずに、一ファンとしてリリースされた後に聴いていても、また秋田さんの個人的な想いに勝手に共感していたんだろうと思います。
秋字、『僕とお父さんについて』の主人公です、の個人的な人生もまた、同じなんだと思います。別々のものとして、でも繋がるのならと思い、秋字の続きを少し描きました。久々に描いたら最初あんま顔が似なくて大変でした。最終的に似ました。
自分は、人の「共感」という能力が好きです。
他人の人生や他人の考えに勝手に自分を重ねて、励まされて、時には何かを教えられて、人生を形成していくなんて、傲慢ではあるけど、感情を持ってしまった僕たちにとって、とても大事な生きる術だと思うからです。
作り話を描くという行為は、実在すらしていない他人を作る行為です。罪悪感なく共感できる対象を作る行為なのかなとも思います。キャラクターにとっては一方的すぎる加害なので申し訳ないかもしれないです。やっぱり。
秋田さんが『僕とお父さんについて』にもし共感してくれたのなら、このコラボをきっかけに、この物語をふと手に取って下さった方々がもし共感してくれたのなら、自分の人生の一部分に重ねてくれたのなら、これほど嬉しいことはないです。 自分の為に描いた物語が誰かにとっても意味を持ち出すとか、棚ぼたにも程があるし、棚ぼたは好きです。
この度はこのような機会を頂けて、本当に感謝しています。
PROFILE
漫画家。
『スーパースターを唄って。』をはじめ、登場人物の感情の揺れや、言葉にならない関係性の機微を繊細に描く作品で支持を集める。
以前からamazarashiのファンでもあり、『スーパースターを唄って。』の帯コメントを秋田ひろむに依頼したことをきっかけに、amazarashiとの関係が始まった。
『スーパースターを唄って。』をはじめ、登場人物の感情の揺れや、言葉にならない関係性の機微を繊細に描く作品で支持を集める。
以前からamazarashiのファンでもあり、『スーパースターを唄って。』の帯コメントを秋田ひろむに依頼したことをきっかけに、amazarashiとの関係が始まった。




薄場 圭による短編作品『僕とお父さんについて』は、
“父”という存在に向けた感情を描いた作品。
「クラウン新車で買ってあげる」と
直接同じ物語をなぞるわけではないが、
その奥にある言葉にしきれない思い、
距離感、記憶の残り方はどこか響き合っている。
本企画にあわせて、
薄場 圭『僕とお父さんについて』を特別掲載。
「クラウン新車で買ってあげる」と
あわせて触れることで、
二つの作品に流れる“父への思い”が、
より立体的に立ち上がる。
“父”という存在に向けた感情を描いた作品。
「クラウン新車で買ってあげる」と
直接同じ物語をなぞるわけではないが、
その奥にある言葉にしきれない思い、
距離感、記憶の残り方はどこか響き合っている。
本企画にあわせて、
薄場 圭『僕とお父さんについて』を特別掲載。
「クラウン新車で買ってあげる」と
あわせて触れることで、
二つの作品に流れる“父への思い”が、
より立体的に立ち上がる。
「クラウン新車で買ってあげる」と
『僕とお父さんについて』が交差する、
コラボレーションMV。
薄場 圭による描き下ろしイラストと
漫画素材を用いながら、
二つの作品に流れる“父への思い”を
映像として再構成する。
『僕とお父さんについて』が交差する、
コラボレーションMV。
薄場 圭による描き下ろしイラストと
漫画素材を用いながら、
二つの作品に流れる“父への思い”を
映像として再構成する。
近日公開予定
薄場 圭が「クラウン新車で買ってあげる」から
着想を得て描き下ろしたイラストを掲載。
歌詞をそのまま説明するのではなく、
家族の空気、距離感、記憶の断片が
立ち上がるような情景として描かれている。
着想を得て描き下ろしたイラストを掲載。
歌詞をそのまま説明するのではなく、
家族の空気、距離感、記憶の断片が
立ち上がるような情景として描かれている。
近日公開予定

















































これまで書いてきた全ての曲は、この曲を作るための準備だったんじゃないかと思います。
この曲が出来上がって繰り返し聴いていると、以前読んだ薄場 圭さんの漫画『僕とお父さんについて』を思い出しました。
僕と父との関係とはまた違いますが、気まずい距離感と不器用なコミュニケーション、車の助手席、キャッチボール、お墓など、僕の記憶とリンクしたんだと思います。
ダメもとでオファーしたら快諾してくださり、今回のコラボレーションが実現しました。とても嬉しいです。ありがとうございます。
僕の私的な歌ですが、薄場さんのイラストと合わさることで、普遍的な家族を描いた作品になるのではないかと想像しています。どうか楽しんでいただけたら幸いです。